家の鍵を開け閉めするとき以外は基本的にカバンにいれているのですが、カバンの奥底に入っていて探すのに苦労するうえに、両手がふさがっていようものなら一度荷物を置いて探さなけれならないので煩わしさ以外なにものでもありません。ならばICカードで施錠・解錠できるようになれば怠惰になれる!と嬉々としながら取り組んでいたような気がします。
最近Qrio lockがQrio padというスマートロックとは別売りの物を買えばICカードで開け閉めできるようになるのですがとくかく高く、本体と合わせると5万円近くします。それに対してSesameはRaspberry Piと呼ばれるマイコンと組み合わせればICカードで解錠できるように公式が仕組みを公開しています。
この記事はSesame mini用に公開されたものなので残念ながらSesame3や4には使えませんが、Sesame3/4用の仕組みも公開されているのでそちらを使えばICカードでの解錠ができるようになります。また、仕組みを理解していればICカードだけでなくパスワード解錠や指紋認証、顔認証などもできるようで実際にそういった使い方されている人もいるようです。
価格、汎用性ともに勝るSesameを使わないわけがないので今回はsesameを使ったICカードによる解錠方法を解説していきます。
概要
①ICカードを読み取る
②登録したICカードと一致したときにcandy houseに鍵の状態をリクエスト
③鍵の状態が返ってきます
④(状態に応じて)開けるor閉める指示
⑤正常に動作したかのレスポンス
⑥カードが違う場合やSesameがネットから切れている場合にブザーを鳴らす
⑦エラー時に内容をGmailで通知
必要なもの
・Sesame3(orSesame4)
・pasori(RC-S380)
・QIコネクタ メスピン&ハウジングコネクタ
完成までの道中
・セットアップ
・pasoriと接続&動作確認
・Sesameを解錠
・エラー時にブザーを鳴らす
これらの工程を経て完成したスマートロックがこちらです。読みにくいですが「OK」と「NG」の2枚のICカードを用意し、OKの方のICカードは登録してある状態です。
運用してから1ヵ月ぐらい経過したのですが、かなり便利で気に入っています。
家のネット環境はモバイルWiFiを固定回線として利用しているのですが、結構切れていることがあるようでエラーでスクリプトが停止していることがちょくちょくあります。
WEB APIなので自宅のネット環境に左右されるため、家の鍵を持たずに外出すると締め出されるなんてこともそのうちありそうですね
公式がBluetooth APIをいずれ公開してくれるとかくれないとか噂はあるのでCandy houseの今後に期待したいところです。
2年前ぐらい前にESP32でスマートロックを自作したことがあったのですが、
・家の鍵が頑丈すぎてサーボモータのトルクが足りない(これはモータを変えれば済む)
・筐体の知識がなく、線がむき出しで見栄えが悪い
・フラットケーブルの接触が悪くプログラム起動時に反応しない時がある
最後の項目が結構致命的で、ギミックを作った段階でボツとなってしましました。お披露目する機会がないのでここで供養させてください。